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最近の若者たちの不謹慎動画のSNS拡散について考える事

数年前から、アルバイト従業員などの若者による、飲食店やコンビニなどでの不謹慎動画が目立つようになりました。面白半分や閲覧回数を稼ぐためとか、様々な理由があげられています。しかし裏側に潜むものを考えると、本質は全く違うところにあると考えます。

このような動画が撮影されてる店舗などの大半は有名チェーンなどの企業です。大企業になればなるほど、売り上げや利益を確保するために、店舗運営が管理されています。そして店舗の利益を左右するのは人件費です。人件費を削れば売り上げは少なくとも利益が残ります。

その為アルバイトばかりの店舗は多くあります。店長も部下も全てアルバイトです。正社員1名を配属する人件費で3~4名のアルバイトが確保できるからです。つまり人件費の安いアルバイトやパートタイマーにわずかな手当と肩書きを付けて、店の運営をさせているのです。当然複数の店舗を統括する、社員管理職はいます。それでも実質の運営はアルバイトやパートタイマーなのです。

戦後の日本の店舗運営では、各店には必ず社員がいて、店長やそれに準ずる人がいました。そして忙しい時間だけ、アルバイトやパートタイマーを雇っていました。店長は管理職としてそれなりの報酬をもらい、責任をもたされていました。部下の社員は店長を見て、自分も店長を目指すという体系でした。

それが、食の飽和に始まり、競合他社が増加し、価格競争が生まれます。やがて他店より安く販売するために商品原価を下げ、コストを削ります。コストの大半を占めるのは人件費ですから白羽の矢が立ちます。そうして現在のような正社員の居ない店舗運営になっているのです。

ではアルバイトやパートタイマーの店長や管理者がなぜいけないのでしょう。前述したように昔の日本の店舗運営は、ベテランが若手を教育する構図でした。しかし今は1年先輩や2年先輩が部下に教育します。更に店長になったところで、正社員になれる保証はありません。

逆に社員になりたくて頑張っても、なれないのです。つまり店を任されても、ふと我にかえるとただのアルバイトやパートタイマーです。この現実を思い知ると、仕事のモチベーションも何もなくなるわけです。会社に対する責任もなく、社会的責任も感じず、将来家庭を築こうにもアルバイトやパートでは結婚も出来ない状態です。企業の都合で肩書きだけ付けられて使われているのです。

私は今の大企業の手法は間違っていると思います。企業の利益だけを考え、非正規雇用を逆手にとって活用しているとしか思えません。今の不謹慎動画配信は社会的制裁をうける悪い行為ですが、背景にこのような歪んだ労働環境が存在していることが理由に上げられると思っています。やはりなんらかの労働に関する法整備が必要ではないでしょうか。